魚を使った離乳食づくりに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
骨や皮を取るのが面倒、赤ちゃんがあまり食べてくれないなど、魚は他の食材よりもハードルが高いイメージがありますよね。
簡単につくるなら刺身を使うのがおすすめです。刺身は下処理をする手間がなく、サイズも小さいので少量の離乳食をつくるのに重宝します。
この記事では離乳食に使う魚を刺身にするメリットと、月齢ごとの魚の種類をまとめました。
魚の離乳食が食べやすくなるポイントと、下処理済みの魚を扱っている食材宅配サービスの活用法も紹介しています。
ぜひ記事を参考に、毎日の離乳食にお役立てくださいね。
離乳食に魚をあげるなら刺身がおすすめ
離乳食に魚をあげるのは大変そうなイメージがありませんか?
赤ちゃんが安心して食べられる離乳食をつくるのにハードルが高く、私も最初はベビーフードを利用していました。
魚を使った離乳食を手作りしたい方へ、刺身を有効活用する方法などをまとめました。
赤ちゃんが安全においしく食べられる魚メニューは、作るのが大変そうだよね。
刺身を使うと下ごしらえの手間がなくてらくちんだよ!
メリットを紹介します♪
離乳食の魚を刺身にするメリットを紹介
刺身を離乳食に使うのは、切り身や丸ごとの魚を使うのと違って、メリットがいくつかあります。ぜひお役立てくださいね。
離乳食に刺身を使う最大のメリットは、「皮や骨をとる手間が省ける」点ではないでしょうか。私も離乳食をつくるときは、ほぼ100%刺身を使っていました!
骨がないので赤ちゃんが食べてしまう心配がなく、安心して使えます。
刺身自体が鮮度の良い食材ということで、衛生面での不安も少なくなります。
離乳食の魚はいつから?月齢ごとに種類を解説
初期 5~6ヶ月 | 中期 7~8ヶ月 | 後期 9~11ヶ月 | 完了期 12ヶ月~ | |
鯛・ヒラメ・カレイ (白身魚) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
タラ(白身魚) | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
しらす干し | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
マグロ・鮭 (赤身魚) | × | 〇 | 〇 | 〇 |
アジ・サバ (青魚) | × | × | 〇 | 〇 |
イワシ・サンマ (青魚) | × | × | 〇 | 〇 |
あさり | × | × | × | 〇 |
エビ | × | × | × | △ |
カニ | × | × | × | △ |
白身魚は離乳食初期の5ヶ月以降から食べられます。白身魚の中で注意したいのは「タラ」。タラはアレルギーの心配があるため、様子を見ながらあげましょう。
しらす干しも離乳食初期から使える食材です。塩分が多いので、必ず塩抜きしてから食べさせてくださいね。
白身魚に慣れてきた離乳食中期からは、マグロや鮭が食べられるようになります。マグロは脂質が多いトロではなく、赤身の部分をあげましょう。
離乳食後期からは青魚も食べられます。アジやサンマなどは、小骨が多いので注意してあげてください。これらは刺身を使うと簡単に離乳食をつくれます。
あさりは離乳食完了期から。加熱してからみじん切りにして食べさせましょう。
エビやカニはアレルギーが気になる食材です。離乳食完了期から食べられますが、様子を見ながら慎重にあげましょう。
- 初めての食材を食べさせるのは、小児科の空いている時間帯に
- 一日一種類、離乳食用のスプーンひとさじから始める
刺身を使った基本の離乳食と冷凍法
刺身を使った生後5ヶ月から食べられるベーシックな離乳食と、冷凍保存の仕方をまとめました。
- 鯛(白身魚)の刺身……5切れ(約50g)
- 片栗粉……小さじ1/3
- 水……大さじ2と1/2
- 材料すべてを鍋に入れてゆでる(レンジ加熱する場合は600wで約1分強)
- すりつぶしてペースト状にする
- ふたの付いた製氷皿やラップなどで小分けにしてジップタイプの保存袋に入れて冷凍する
魚をそのまますりつぶすとパサパサしてしまい、食べてくれないことがありますよね。
片栗粉を一緒に入れてペーストにすると、とろみがついて食べやすくなります。
魚を食べない悩みを解決する離乳食レシピ
「魚を食べてほしい」「たんぱく質をもっと摂ってもらいたい」と思っても、なかなか赤ちゃんが食べてくれないとお悩みの方へ、月齢ごとの離乳食レシピを紹介します。
刺身を使った離乳食は、基本の離乳食として紹介した白身魚のペーストが応用できます。マグロやサーモン、アジなどでもつくれるのでぜひチャレンジしてみてください。
離乳食初期
生後5~6ヶ月ごろの離乳食初期には、先ほど紹介した白身魚のペーストで魚に慣れていきましょう。
おかゆに混ぜてあげると、白身魚単体より食べやすくなります。
- 白身魚のペースト……15ml
- 10倍粥……適量
- 白身魚のペーストと10倍粥をよく混ぜる
離乳食中期
離乳食中期に入り、白身魚に慣れてきたらマグロや鮭をあげてもOK。白身魚のペーストと同じ要領でつくってみましょう。
そのままあげてもよいですし、離乳食の進み具合に合わせて7倍粥~5倍粥に混ぜてあげましょう。
白身魚と比べて食べにくそうであれば、カボチャやトウモロコシなど赤ちゃんが好きな食材を使ったペーストに混ぜると食べやすくなります。
私は味噌汁をつくったときに取り分けていました。野菜たっぷりのだし汁でサーモンの刺身を茹でて、細かくしたメニューです。
- 野菜を入れただし汁(大人用の味噌汁から取り分ける)……適量
- サーモンの刺身……1~2切れ
- 片栗粉……少々
- 野菜のだし汁にサーモンを入れてゆでる
- 野菜とサーモンを細かくして食べやすくする
- 片栗粉でとろみをつける
離乳食後期
パルシステム
離乳食後期に入ると食べられる魚の種類がグッと増えてきます。ペーストを使った離乳食だけでなく、いろいろなレシピを作ってみましょう。
パルシステムのレシピとして掲載されている「あじのトマトソースあえ」です。アジの旨みとトマトの酸味がバランスの取れた味わいで、赤ちゃんも喜びます。
- あじフィーレ……15g
- トマト(皮種とり)……30g
- 軟飯……80g
- 片栗粉……少々
- 解凍したあじは水けをふき、水(小さじ1)を加えてふんわりラップをして電子レンジ(600W)で30秒加熱する。
皮と骨をとって粗くほぐし、片栗粉をふり混ぜる。 - トマトはざっときざみ、1.に加え、ふんわりラップをして50秒加熱し、混ぜる。
軟飯を添える。
離乳食完了期
今までは魚を小さくほぐした離乳食でしたが、完了期になると、魚の身を1~1.5cm大にしたものも食べられます。
私は刺身をそのままソテーして、薄味にしたものをあげていました。子どもは魚が好きだったので、「アジの照り焼き定食」は人気の離乳食メニューでした。
刺身はそのままでは大きいので、必ず赤ちゃんが食べられる大きさにしてあげましょう。
- アジの刺身……2~3切れ
- 小麦粉……少々
- 砂糖……少々
- 醤油……少々
- 油……少々
- アジの刺身に小麦粉をまぶす
- 油をひいたフライパンで1. を焼き、砂糖と醤油を水(小さじ1)で溶いたものを入れて味付けする
- 野菜スープと軟飯をそえる
味付けに迷ったときはめんつゆがあると便利ですよね。ですが、赤ちゃんにいつから与えてもいいのか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、めんつゆはいつから使えるのか、赤ちゃんにも安心の無添加めんつゆを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
離乳食をこぼされてしまうとお悩みの方におすすめなのが、ひっくり返らないプレートです。こちらの記事では、8種類のプレートを紹介しています。
離乳食の魚は刺身じゃないとダメ?食材宅配を使おう
刺身は調理しやすく、手軽に魚の離乳食がつくれるメリットがありますが、ずっと買い続けるのは経済的に負担になるのがデメリットです。
家族の分も一緒に作りたいときは、刺身より切り身の魚のほうがお財布にも優しいですよね。
そんなときは食材宅配サービスを利用してみませんか?複数の食材宅配サービスでは、骨や皮を取った魚を取り扱っています。
刺身や下処理済みの魚があっても、忙しくて離乳食をつくる時間が取れない場合や、おいしくつくる自信がない方もいるのではないでしょうか。
魚を使った離乳食を扱っている食材宅配サービスもありますので、ぜひ参考にしてください。
パルシステム
パルシステムは首都圏を中心に展開している生協の食材宅配サービスです。
離乳食作りに特化した「yumyumシリーズ」は、忙しい方や料理が苦手な方でも気軽に使える食材です。
産直・国産を優先した原材料、なるべく添加物を使わない食材を提供しています。
【yumyum野付のコロコロ秋鮭】
パルシステム
「yumyum野付のコロコロ秋鮭」は、皮と骨を取り除いた秋鮭を小さめサイズにして冷凍した、離乳食にぴったりの食材です。
使いたいときにすぐ使えて、赤ちゃんにおいしい魚を食べさせてあげられます。
インターネットで注文できる生協の宅配パルシステム▲ただいま生協組合員募集中です!!
コープきんき
コープきんきは、近畿地方を中心に展開する生協の食材宅配サービスです。
コープきんきでも、骨を取って小さく切った魚や、魚を使った離乳食を扱っています。
【赤魚の切り身】
【北海道産 白身魚のほぐし身】
赤魚や白身魚はクセがないので、ソテーや煮物、お鍋などどんなメニューにも対応できます。
簡単に離乳食の材料が揃っている食材宅配サービスを、ぜひ検討してみてくださいね。
コープの宅配 公式サイトはこちらファーストスプーン
ファーストスプーンは忙しいママ・パパのための離乳食宅配サービスです。栄養バランスと衛生面にこだわった、おいしい離乳食を提供しています。
魚を使った離乳食をいくつか紹介しますので、ぜひお役立てくださいね。
【はじめの真鯛そぼろ(7~8ヶ月)】
こちらは国産の真鯛をそぼろにしており、味をつけていないため、おかゆやスープなどに混ぜるなどいろいろなアレンジができる便利な離乳食です。
湯煎して解凍すればすぐに食べられるので、忙しいときでも手軽に離乳食を作れます。
【三陸産かつおとかぶの煮物(9〜11ヶ月)】
自分でカツオを加熱調理すると、どうしてもパサつきがちになってしまいませんか?カツオを使ったおいしい離乳食は、私にはハードルが高く感じます。
ファーストスプーンの「三陸かつおとかぶの煮物」は、赤ちゃんが食べやすいカツオの離乳食としておすすめです。
昆布だしの旨みと、醤油とてんさい糖のほんのりとした風味が感じられますよ。
栄養満点で安全な離乳食・幼児食【ファーストスプーン】刺身や食材宅配の活用で簡単に魚の離乳食を作ろう
魚を使った離乳食は、刺身を使うと簡単に作れます。
毎日忙しい方や料理が苦手な方でも、下処理の必要がなく、食べやすいサイズの刺身はぜひ活用していただきたい食材です。
魚をなかなか食べてくれない悩みも、とろみをつけたり、赤ちゃんが好きな食材と混ぜることで改善できる可能性があります。
近年の食材宅配サービスは充実しており、刺身以外でも下処理済みの魚や、すぐ離乳食に使える食材が豊富です。
この記事が、手間なく簡単に、おいしい魚の離乳食をつくる参考になれば幸いです。